コロナウイルスの猛威はいよいよ日本を脅かそうとしています。今日、罹患した高齢者が2人亡くなったというニュースが先ほど流れました。中国では、すでに死者が2000人を超えています。
 ウイルスの蔓延を防ぐには、できるだけ人と接触しないことが大切ですが、現実にはそうもいかないものですね。現段階で休校の措置を取った高校はありません。都心では満員電車に揺られて通学する人も多いでしょう。自転車で通う人も、校内では様々な地区から集まった生徒たちが狭い空間で一過ごしています。自分の仲間が感染していたとしても、気づくことなくいつもと同じ生活をするわけです。
 休校・学校閉鎖の措置を取るのは一定の数の罹患者が出た場合で、その時点では感染が進んでいるわけですから、予防としては効果がありません。

 ならば、自分の健康は自分で守ろうと「コロナウイルスが収まるまで自主的に休みます。」なんてことができるでしょうか。無理ですよね。

いろいろなイベントやスポーツ大会が中止になっている

 ここ数日のニュースでは、東京マラソンの一般参加がなくなり、エリートランナーだけが走る競技会になったようですね。なんでも「中国の人は次年度の参加料を無料にするけど、日本人はお金を払う」という不公平なアナウンスに批判が出ています。その問題は今後の展開を見守ることにして、気になるのは「沿道の応援に集まったら、そこで感染するのではないか。」ということ。主催者や自治体が「応援は控えて。」と言ってるようですが、人は必ず集まります。ちょっと心配です。

大学入試にも影響が

 一部の大学で、「ウイルス感染者は二次試験を免除して一次の結果で合否判断します。」と発表しました。まずは好意的に受け止めたいとは思いますが、受験生によっては「一次で失敗した。なんとか二次で逆転を目指す!」と考えているかもしれません。そんな人が「熱ある。咳出た。」だけで受験を諦めますか?行きますよね。自分の人生がかかっているのですから。

高校野球の実施はどう思う?

 春の選抜高校野球は実施だそうです。もし3月まで感染が拡がっていたら、スタンドの何万という観客がどうなるか、考えただけでも恐ろしい。でも、自分が選手として出場するとしたら・・・。必死に練習し、秋の大会で好成績を勝ち取り、甲子園出場を果たした立場だったら。
 自分がこの立場だったら、「もしかして危ないかも、くらいの不確実さで中止になんかしてほしくない。」「なんなら無観客でもいい。やらせてくれ。」と思うでしょう。

それぞれの立場になって考える習慣を

 嵐の中国公演中止なら、「嵐は?」「中国のファンは?」「中国の旅行代理店や会場の運営者は?」「チケットの払い戻しをする立場の人は?」と考えます。
 同じように高校野球について、入試について、それぞれいろいろな立場に立って「さあ、自分ならどう判断するだろう。」と考えてみてください。正解はありません。あったらすでに国が動いています。国でさえ迷い、判断が鈍ったりするわけですから、高校生が常に正しく判断するなんてできません。

それでも、「立場を変えて、悩んでみる」ということは大切です。

わすれちゃいけない。優先順位は命と健康。

 感染を恐れて全てをストップさせることは難しいことは、繰り返すまでもありません。でも、感染が重篤な危機をもたらすなら話は別です。仮に致死率が異常に高い「エボラ出血熱」や、すでに自然界からは完全に絶滅させた(ハズの)「天然痘」などが流行したら、外出禁止です。家にある食料で食いつなぎ、収束を待つしかありません。(うーん、最低限の水と食料備蓄は必要だな。)

今回のコロナウイルスが「危惧したほど流行しないで収まったねえ。良かった。」と言えますように。

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