こんなニュースがありました。

葉県八千代市のマルハン八千代緑が丘店。女性従業員が昨夏、駐車場の車の中でぐったりとした2歳ぐらいの女児を見つけた。

 気温は30度を超えているのに、エアコンは動いていない。窓をたたき、声をかけても反応はない。店内のアナウンスで車の持ち主を呼び出し、警察に通報。ガラスを割ろうとした瞬間、女児が寝返りをうった。

 発見から10分後、戻ってきた両親は「短時間じゃないですか」「こんなことで子どもは死にません」。いらだった様子だったという。(2018、7、21 朝日新聞デジタル)

全文はこちら

炎天下の駐車場、車内に女児 ガラス割ろうとしたその時

「小さな子供をを車に残し、パチンコに打ち興じている間に子供が死亡」

こんなニュースを見るたびに、なぜ同じことを繰り返すのだろうと怒りがこみ上げてきます。

 

ちょっと想像して下さい。

炎天下に置いた車の中でクーラーもかけず、車内に残された状態を。

どれだけ暑いだろう。喉が乾くだろう。

一刻も早く車から出たい。この地獄から脱出したいと願うでしょう。

でも、頼りになる(はずの)親はやってこない。

やがて、50度を超える灼熱の中、力尽きて死んでいくのです。

 

こんなことが許されるはずがありません。

危険なのはわかっているはずです。

でも、毎年のように悲劇が繰り返される。

この状況を変えるには、悔しいですが若者に期待するしかないようです。

 

スポンサードリンク

ギャンブルには依存症のリスクがある(病気である)

まず、小さな子供がいるのに、どうしてパチンコを止めることができないのか。

それは、すでに依存症になっているからです。

これは、精神の病気です。

病気ですから、自分だけの力で直すことは困難です。

病気ですから、まともな判断ができなくなります。

「自分の子供だけは大丈夫。」
「死んだ子は、運が悪かったのよ。」
「エンジンかけてクーラーもしてるから。」
「窓少し開けてるから、風入るよね。」
「これまでも問題なかったし。」

 

まだ依存症(繰り返しますが精神の病気)になっていない、高校生のみなさんなら、

「子ども小さいのに、パチンコ行くなんてアホや。」

と思うでしょう。

それを大切にしてほしいのです。

子ども小さいのに車に乗せてパチンコ行くのは、アホです。
子ども小さいのに車に乗せてパチンコ行くのは、アホです。
子ども小さいのに車に乗せてパチンコ行くのは、アホです。
子ども小さいのに車に乗せてパチンコ行くのは、アホです。
子ども小さいのに車に乗せてパチンコ行くのは、アホです。

大人になったら、こんなこと絶対にしないと、

今から決めておくのです。

 

あなたは、どんな親になりたいですか

高校生であるみなさんは、おそらくほとんどが親のそばで、親に育てられているはずです。
(何らかの理由で施設で生活する人も、もちろんいます。)

みんさんの親は(あるいは施設のお兄さんお姉さんは)どんな人ですか?

どんな人だといいですか?

自分を車に置いて、パチンコに行く親がいいですか?

もちろん親には親の人生があり、楽しみがあります。

パチンコなどのギャンブルを完全に否定するものではありません。

でも、子供を死なせるリスクに気づかず(あるいは承知で)ギャンブルに通う親がいいですか?

 

これは、喫煙も同じですね

大人になって、一度依存症になってしまうと、
おそらく止めることはできません。

その後の人生を、
自分と周囲の健康のリスクや
周囲を不快にさせる臭いや
習慣化することの金銭の損失や
長時間の禁煙に耐えられないために旅行や素敵なレストランの食事を諦めることを
自ら選択して、(結婚相手にも強いて)生きて行くのです。

こんなバカなことも、
一度染まってしまった喫煙者には、
変えることができません。
(多くは、変える気がないようです。)

 

最近、このポスターが話題に

パチンコチェーン店大手のマルハンが作ったポスターです。

「お子様の車内放置を発見した場合は
救出のため、車の窓ガラスを割る場合があります。」

実際に窓ガラスを割った事例は今のところないようですが、

店員さんが車の中をチェックして回っているのだそうです。

このポスターに対し、賛同する意見がほとんどですが、

「窓ガラス割ってもいいのか!?」
という反対意見や、

「そんなことより託児所作れ」
などという身勝手な意見もあるそうです。

世も末です。

 

大人として、ほんとにごめんなさい

「高校生のみなさんは、マネをしないように。」

これって、とても卑怯な言い方です。

自分たちができないことを、若い人に押し付けるのですから。

本当は、

「私たち大人は、小さな子どもを車に置き去りになどしない。
とても危険だってことは百も承知だ。
だから、バカなことはしない。
高校生のみんなも、大人になったら同じように行動しなさい。」

こう言いたいのです。

それができなくて、本当にごめんなさい。

 

でも、これは、国の借金を若者に押し付けるようなタイプのものではなく、

確実にみなさんの生活をよりよくするためです。
(少なくとも、最悪を回避するためです。)

今のうちに心に誓いましょう。

子どもを車に置き去りにしません。
子供の命と安全を守ります。
子供の命を脅かすような、依存症にはなりません。

 

 

スポンサードリンク