昨日、日大の選手の記者会見がありました。
見ました。
まだ二十歳の若者が、全国に自分の顔をさらし、謝罪をするということに抵抗がありました。
だから、見るのをやめようとも思いましたが、見ました。
もちろん、やったことは認められないし、
今後、法的な罰則も出てくるでしょう。
でも、こんな状況の中できちんと謝罪会見を行った勇気と決意は立派でした。
昨日のブログで、
「今の若いもんはなかなかやる。」と言いました。
期せずして、今回の日大選手(若者)と監督(いい歳の大人)の差が如実に出てしまいました。
監督と同世代の人間として、なんだか悲しくなる出来事です。
一連の報道やコメントから、
真実がどうなのかということはもはや明白でしょう。
こんなに悲惨で前例のない出来事に対し、
加害者の日大生は精一杯の対応をしたけれど、
指導者は会見にすら準備がいる状態だという。
真実をその通りに伝えるのなら、
準備などいりません。
ごまかそうとするから、
どこまでがごまかせるのか
判断と意思統一が必要になるのです。
もう、勝負ありですね。
本来なら、仮に監督と選手に認識の差があったとしても、
「自分の言葉をそう受け取ったか・・・ごめん。」でしょう。
「自分が故意にやれと指示しました。申し訳ありません。」でしょう。
逆に、
「おれがさせたと言っていい。」と話しておきながら、
問題が大きくなり、自分の立場が怪しくなると見るや、
「指導者と選手の認識に乖離があった。」だって。
文句が多くなりすぎました。すみません。
(日大指導者以外は)すでに答えが出ている問題だし、
ここで私がねちねちと言う必要もないですね。
(でも、もっと言いたい気持ちがでてくる・・反省。)
今回の出来事について、改めて私の見解を。
〇これは、指導者集団による一人の生徒へのいじめである。
典型的ないじめの形です。
反論の余地はありません。
〇これを、中学や高校の教師が行ったら、「部の顧問は辞めるけど、教職員としての仕事は別ですから。」と言って授業を続けることはあり得ない。
でも、悲惨な出来事ながら、神様が味方してくれた点もありました。
〇被害者の怪我が、完全に回復・治癒する見込みであること。
本当に良かったと思っています。
もし、選手生命に関わる怪我や、後遺症が残る怪我だったら。
もし、半身不随など今後の人生にハンデを負わせる怪我だったら。
もし、最悪命に関わる怪我だったら。
やってしまったことの罪が軽くなるわけではないのですが、
被害者が3週間で復帰できそうだということは、救いです。
被害にあった関西の選手には、
「私はもう大丈夫です。」という
はつらつとしたプレーを見せて欲しい。
それが、心配している全国の人々の気持ちを救います。
その意味で、被害に遭ってしまった彼にも、
変な責任が生まれたのかもしれません。
それでも、頑張って治して、元気な姿を見せて欲しい。
彼の回復が、全ての前提条件です。
数ある記事の中で、日本サッカー協会(JFA)相談役で、元キャプテンの川淵三郎氏がツイッターでコメントしていました。
「あの前に彼が退部していたら何も明るみに出る事なく指導者はそのままだったと思うとゾッとする」
確かにその通りだったでしょう。
こんな大きな問題に発展しなければ、間違っている指導者に何も言えず、何も変わらないまま活動を続ける。
そんな部が、おそらく全国各地に存在すると思うと、ゾッとします。
願わくば、大きな事件にならないうちに、良識ある人たちが声を上げて欲しい。
それが難しいことも承知していますが。