投票権が18歳になります。今まで20歳以上だった投票権が18歳になるのです。市長・町長や市議会、県議会、そして国会議員の選挙など、様々な選挙があるのは皆さんもよく知っていることでしょう。

 グラフは年代別投票率の推移です。投票率の高いのが60歳代なんですね。20歳代は残念ながら一番低く、平成26年の選挙では過去最低の32パーセント台です。全体では52パーセント台ですから、およそ半分の人しか投票していないことになります。

 ところで、投票に行かない人の理由に、「誰が当選しても変わりはない。」という答えがあります。たしかに、法律で定められている範囲内の政治であり、市民の幸福を目指すという基本理念も同じですから、そんなに変わりはないと言えるかもしれません。でも、それは違います。

 身近な例で考えてみましょう。学級の担任が誰になるか、部活動の顧問が誰になるかって、大きいことではないですか。どの先生も教員免許を持っているし、学校教育法や学習指導要領に沿って指導するし、生徒の幸福と向上を目指す基本理念も同じです。でも、実際には「先生」という言葉でくくれないほどの差が出てくるものです。選挙も同じです。市長が、県知事が、総理大臣が誰になるかというのは、私たちの担任が誰になるかというくらい大きなことなのです。

 では、どうやって候補者を選ぶのか。ここは考える勉強になるところですね。目的は同じでも、候補者一人一人の力点は違います。また、「経済は○○が良さそうだけど、国の安全を考えたら△△だな。環境問題を優先させると◇◇候補か・・・。」と、一人に絞れないことだってあるでしょう。それでも、投票日が来たら誰かに決めて投票する。そして、当選した人の取り組みをきちんと見ていく。これは素晴らしい学習であり、責任を果たすということでもあります。ぜひ、投票に行きましょう。そして、日本の未来作りに参加していきましょう。

 ところで、投票率を上げる方法について、みなさんはどう考えますか。私なら「投票した人には、投票所の出口で500円ずつ支給します。これは、投票所までの交通費です。」と言って、実際に500円払いますね。もちろん国政選挙でこれをやったら500億円の予算が必要です。最近の衆議院選挙の費用が650億円だそうですから。費用が2倍になってしまいますね。それでもやってみる価値はあると思うのですが、いかがでしょう。(そんなことをさせない法律のしばりがあるような気もします。でも、それを変えていけるのも議員の政治の力です。)

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