タレントの中川翔子さんの、かなり長い記事が出ていました。

学校行けなかった自分へ…
中川翔子さんが「オールオッケー!」と言えるまで
「しんどい時こそ、夢の種まき」

6000文字を越える、長い記事です。

9月1日の始業式を前に、心を痛めているひとに、是非読んでほしい記事です。

(前文を抜き出そうとも思いましたが、著作権に触れそうなのでリンクを貼っておきました。)

 

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「8月末~9月1日」の時期に自殺が増えるという事実

多くの地域は、小中学校の夏休みは8月31日までとなっており、

9月1日から、2学期が始まります。

「久々に友達に会える」

「また、いろんな遊びができる」

「家にいるより楽しい」

そんなわくわくした気持ちで登校できる人はいいのですが、

そんな気持ちになれない人も、数多くいます。

 

残念なことに、学校に行くことに耐えられず、

命を落とす人がいます。

統計でも、9月1日が最多だそうです。

 

だから、この時期になると、自殺を防ぐ記事がぽつぽつと現れます。

「なんとかして、ひとりでも多くの命を救いたい」

そんな気持ちから、多くの著名人が声を出します。

その声に耳を傾け、
思いとどまる人が一人でもいて欲しいと願うばかりです。

 

最大の問題は「いじめ」。

この問題は、未だに解決の兆しが見えません。

多くの大人が知恵を絞って、声を上げても

先生がいくら頑張っても

なくなっていないのが現状なのです。

 

もちろん解決することだってあるでしょう。

しっかり立ち向かって、いじめをやめさせた人もいたでしょう。

でも、そんな強い人間ばかりではありません。

そもそも強い人は(普通は)いじめられません。

 

学校に行きたくない理由はなーに?

その理由は、自分で何とかなるものですか?

「宿題をやっていない」
「ゲーム漬けで生活リズムが崩れた」
「授業がわからない 勉強がおもしろくない」

これは、自分で何とかするしかない問題。

 

理由がいじめなら、自分だけでは解決しない問題です。

我慢できそうにないなら、学校に行かなくていいです。

「今、苦しい。今、解決していない。」のなら、休んでいいんです。

 グループとか「スクールカースト」が出現しました。私はついていけなかった。最初の方でグループに入るのを失敗して、そこからずるずる。一人だけ、クラスで浮いてしまって。絵を描いていると、「なに、絵なんか描いてるんだよ、キモイんだよ!」って言われたり。「え? 絵を描くのってキモイの?」「私、ちょっと変な人って思われているかもしれない」って焦って、余計に空回りして。(中川翔子さんの記事より)

あなたには、自分自身を大切にして欲しい

一番大切な自分を、不当に精神を攻撃されるような環境に連れて行かないで下さい。

自分を自分で守って下さい。

 

大人が追い込んでは・・

大人はよく言います。

そんないじめに負けないで、行きなさい。

悪くないんだから、休む必要がない。

 

正論です。

ちょっときつい言い方しますね。

正論だから何?!

 

現実に解決していない「いじめ」があって、

それを知りながら解決できない大人が言った正論に意味があるでしょうか。

 

自分が悪くないとか、相手が悪いとか、そんな問題じゃないんです。

 

若干話が飛びますが・・・

高速道路を走っていたら、逆走してきた車が!
うわー!危ない!
その時、ほとんどの人が車を路肩につけて自分を守るでしょう。
「自分は悪くないからそのまま走る」
という選択肢がありますか?

刃物を持った人間が叫びながら走って来た!
誰だって逃げますよ。
自分は悪いことをしていないから、そのまま歩く
悪い奴のいいなりにならない、なんて?

危険だから避ける 

これのどこが悪いというのでしょう。

「絶対にいじめはさせない。だから学校に行こう。」

これでは、子どもは不安です。

少なくとも

「いじめは解決しました。もう大丈夫です。」

と言いたい。それが最低条件。

それができないのに、「学校に行きなさい。」

と、強く言ってはいけません。

 

学校はこの世の全てではない

学校以外の「外の世界」があることを知った
 中学1年、13歳のとき、祖母がパソコンを買ってくれたんです。インターネットもまだ普及しきっていないころ。よく買ってくれたと思いますね。

 それが、思った以上に自分を助けてくれていました。

 部活入らず、学校が終わり次第、直ちに家に帰っていました。でも、無の時間があると考えちゃうんですよね、今日何を言われたとか。だから、ちょっとでも楽でいられる瞬間を増やそうと思って、自分でも必死になっていました。(中川翔子さんの記事より)

翔子さんのおばあちゃんが、結局一番翔子さんのためになっています。

おばあちゃんが「学校に行きなさい。」と強く言ったのかどうかは、この記事ではわかりませんが、きっとかわいい孫が苦しんでるのを見て、少しでも息抜きになればと買ってあげたのでしょう。

子どもにとって、何が良いサポートなのか、考えさせられます。

 

すこしコマーシャルになりますが、
このサイトに出した小説の中で「研一くん」という人物が出てきます。

研一くんは、会社員が「年休」を取るように時々休みます。

でも、研一くんは外の世界が存在することを知っています。

こんな選択肢もあるんだという提案をさせてもらっています。

 

先生だってスーパーマンではない

学校の先生に怒られそう。

 

先生にもいろいろな人がいます。

普通じゃない人もたくさんいます。

生徒に淫行を働くバカ人間もいます。

職員室の「スクールカースト」作りにエネルギーを注ぐ勘違い人間もいます。

職員間のいじめもあります。

おかしな先生もいるんです。

こういうのは論外だから、これ以上論じません。

 

私が言いたいのは、ごく普通の良識ある先生の話です。

先生は、通常30人以上の生徒を一人で見ています。

まず、前提として、とても全員を逐一見ている余裕はないということ。

もちろん、何とか全員と繋がろうと努力もしてるし工夫もしています。

でも、それだって限界があります。

 

また、30人もいれば、先生にとって扱いにくい生徒も一定数は出てきます。

暴れん坊の生徒だけでなく、なんとなくお互いに合わない感があり、

話が染みない関係の生徒もいます。

 

教室でいじめが起きている時、かなりの割合で先生は気づいているもの。

でも、なんかやだなあと思いつつ、少し様子を見ようと、そのままにしている場合もあります。

介入すべきかどうかの判断、難しいです。

 

みなさんが数人の友達関係に悩むように、

先生も30数人との関係に悩んでいるのです。

 

だから、

学校に行かないと決めた時、

先生のせいだとか、だれがどうだとか言わず、

「自分が危険だから一旦非難します。」

と言っちゃいましょう。

 

私がいじめられなかった理由

小学校時代、いじめられそうな雰囲気になったことは、確かにありました。

同じ事を言っても、同じことをしても、何故か周りの反応が冷たいとか、

なんだか自分だけ標的にされているような感覚も覚えています。

仲間外れというか、いじめだったのかもしれません。

でも、なぜかそれ以上に発展することはありませんでした。

その理由は何だったのだろうか。

身体が大きかったから?
時々暴れたから?
少々変わりものと見られて、それ以上何もされなかったとか?
クラスの中の良識ある人々の作用?

結局、いじめられたような感じになったのも、

それ以上何も起こらなかったのも、

たまたまだったとしか言えないんです。

そもそもいじめというものは理性が行うものではないし、

理由を見つけようとするのも意味がないのかもしれません。

 

だからこそ、

苦しくても、自分を責めないで、逃げていいのだと思っています。

 

9月からしばらくの間、このサイトは更新できなくなります。
(ちょっと遠くに行くものですから。)

コメントを入れていただいても、すぐに返事が書けません。

返事がないことに悲観しないで下さいね。

でも、定期的にメールチェックしますので、
少し遅れますが、必要な人には返事書きますね。

その際は、コメントに「返事くれ!」と書いて下さい。

 

リンクや連絡先

日本いのちの電話連盟

児童虐待防止協会(こどもの虐待ホットライン)

24時間(じかん)子供(こども)SOSダイヤル 
0120-0-78310(なやみ言(い)おう)

チャイルドライン(18歳までの子どもがかける電話)

他にもたくさんの相談窓口があります。

困ったら、だめもとで相談してみよう。

「苦しいので、学校に行かなくてもいいですか?」と聞いてみましょう。

 

 

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