この本、「本の紹介」コーナーに入れようとも思いましたが、一応親向けの本になってるので、こちらで紹介します。

世界22カ国で愛読され、日本でも120万部を超えるベストセラーとなった子育てバイブルが待望の文庫化! 子育てでもっとも大切なことは何か、どんな親になればいいのかというヒントがこの本にあります。親は、子どもにとって、人生で最初に出会う、最も影響力のある「手本」なのです。子どもは、毎日の生活の中で、よいことも悪いことも、親から吸収していきます。
本書は、よい子を育てるために親が知っておかなければならない知恵が、誰もが共感できるシンプルな言葉で綴られています。「けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる」「見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる」「認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる」「和気あいあいとした家庭で育てば、子どもは、この世の中はいいところだと思えるようになる」など、子育ての不安を解消する魔法の言葉がいっぱいです。
自信を持って子どもに向き合えるようになるに違いありません。 (Amazon 内容紹介より)

この本を読むと、親の影響というものがとても大きいことに気づきます。あまりの大きさと責任に、押しつぶされそうになりそうです。

職業柄、多くの中学生を見てきましたが、同じように多くの親を見てきました。

その中で、ほぼ間違いなく言えるのは、

親子は似ている

という事実です。

当事者は、「いやあ、ぜんぜん似てませんよ。」という事もありますが、私から見ると、思考パターンや行動様式など、ほんとにそっくりさんです。よくあれくらい似るもんだと思う事も、一度や二度ではありません。

(生物学的には、種族の離れているものほど、見分けがつかなくなる傾向があるという話。アメリカ人から見ると日本人のおじさんが皆同じに見えるとか、私達から見ると、ジャマイカ人の区別がつきにくいとか、ありますよね。少々乱暴ですが、アリさんの顔を識別できる人はほとんどいないけど、アリさん同士はわかっているはず・・・。まてよ、アリさんから見ると、人間は全て同じ「でかいやつ」というくくりかもしれない。)

そうです、親子って似てるんです!

どっちがどっちに似てるのかって?

そりゃあ、子どもが親に似てるんです。

 

繰り返しますが、「子どもが育つ魔法の言葉」によると、親の行動が子供に大きな影響を与え、その影響で子供が育っていく。子供の性格や行動は、親の行動によって決められてしまう。

つまり、今の自分の存在は、親のおかげであり、親のせいであるということ。

 

話はここからです。

「けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる」という言葉が事実だとしましょう。

①この子どもは、「僕が人をけなすようになったのは、お父さんが僕をけなしたからだ!」と言うかもしれません。

②そして、子どもはやがて親になり、自分の子どもをけなすようになるでしょう。だって、人をけなすように育っちゃったんだから。

③すると、けなされた子どもはどうするか。当然①に戻ります。

ひとけなし一族のできあがりです。

親のせいにするのは簡単。そして、ちょっとだけ心地よいものです。(自分のせいじゃないって、とても心地よいんです。)

でも、心地よいとしても、あなたは何も変わらない。

「父さんが悪いんだ。だから僕も父さんみたいに悪い人になるんだ。」

という言葉、良く考えると恐ろしいです。

 

「うまくいかないことを誰かのせいにする」という行為を覚えてしまうと、それは麻薬のようなもので、なかなか抜けることができません。誰かのせいなんですから、自分の努力で解決しようという気持ちも湧かなくなります。

もう、このひとの将来は見えてきました・・・

 

そんなのいやだ!

だから、親のせいにしないのです。

親の性格の悪い所は、受け継がないように努力するのです。

親が自分の人生を止めにかかったとしても、そのせいにしてあきらめちゃいけないんです。

全ては自分のせいなんです。

この潔さを大切にして生きていきたいものです。

親のせいにしないで自分の人生を切り開いていけば、あなたの子も同じように生きていきますよ。

 

あっ、そうそう、みなさんに子どもができたら、

「子どもが育つ魔法の言葉」を読んで下さいね。

 

 

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