アル・ゴアという人を知っていますか。
元副大統領で、民主党の大統領候補として戦った経歴の持ち主です。
また、環境問題を広く世界に訴え、
「不都合な真実」とい本も執筆しました。
もう10年も前の話です。
そのゴアさんは、最近「不都合な真実2」を発行し、映画化されました。
ドキュメンタリー映画ですので、ワクワク楽しい映画ではありませんが、
これを見ておくことは、プラスになるはずです。
10年前に比べて、地球の温暖化はどう進んだのか、
今、人類がどれくらい大変な場面にきているのか、
それを確かめてみて下さい。
温暖化の状況は、氷河の後退という現実的な現象になっています。
私もその一部を目撃する機会に恵まれました。
アイスランド、ヴァトナヨークトル氷河の後退
アイスランドはヨーロッパで一番大きな氷河が残っている国です。
その中で最大のヴァトナヨークトル氷河は、年々下流から解け始め、
100年前に比べると、500m以上も後退しています。
また、氷河が溶け、湖となった場所もあります。
キリマンジャロ氷河の後退
もはや後退というより、消滅です。
まだかろうじて氷河が残っているところを目撃できて、私は幸運かもしれません。
高校生の皆さんが、将来キリマンジャロ登山をする機会があっても、
もはや氷河は存在していないでしょう。
「不都合な真実2」は必見
グリーンランドの氷河が凄まじい勢いで溶け落ちていく映像。
その水が世界に溢れ、多くの国々が高潮の被害に遭っている。
気温の上昇による気候変動は人々に牙をむく。
こんな現実を見ても、
多くの人々は耳を傾けない。
地球の未来よりも、目の前の利益と豊かな生活、そして経済の活性化を優先する。
この映画では、ブッシュ大統領、トランプ大統領は完全な悪役です。
でも、それも仕方がありません。
人類の英知を結集してようやくたどり着いた
地球温暖化防止の「パリ議定書」から、
トランプ大統領は離脱を表明。
世界中が未来に地球を残そうとしている中で、
「アメリカ、ファースト」では、浅はかな人間として描かれるの当然です。
それでも票が入り、当選してしまうのだから、人間て恐ろしい。
いや、日本も変わりないか・・・
あまり政治的に偏った話はやめましょう。
映画の中で、共和党の市長が「エコエネルギー100パーセント」を達成して、
ゴア(オバマと同じ民主党)と握手をするシーンがあります。
市長
「特に熱心な環境保護活動家ではないが、石炭や石油を燃やすよりも
エコエネルギーにした方がいいに決まっている。
ここに科学者の意見などいらない。
考えれば誰でもわかることだ。」
ゴア
「民主党的な考えだね。」
政党やら政策の方針を超えて、みんながひとつにまとまることを信じたいものです。