友達から薦められた本です。
教育者のはしくれとしては、軍隊そのものをあまり肯定はしませんが、そこに生きる人々の(おそらく)厳しさと、だからこそ得られる人間としての強さと自尊感情は、尊敬に値します。
この本には10の教えが書かれていますが、
Chapter One が、表題の「ベッドメイク」です。
ベッドメイクで世界が変わるかって?
それはわかりません。
そう、「それはわかりません。」なんです。
すごいでしょ。
何がすごいかって?
「これは絶対に違う!」ではなく、「わかりません。」なんです。
もしかしたら、その通りかもしれないのです。
成功する人間、何かを達成する人間は、ごく普通の誰にでもできることを徹底して続けます。
「ベッドメイク」をすることは、誰でもできます。
でも、「誰がどこから見ても完璧なベッドメイクを何十年と続ける。」となると、誰もができることではありません。
これができる人間は、世界を変える人間なのかもしれません。
このタイプの自己啓発書を読むと、
「なるほどなあ。そうだよなあ。がんばらなくちゃ。」と思います。
ちょっとだけ自分もマネしたりもします。
でも、続かないのです。
「毎朝ベッドメイクをする。」という簡単なことすら、できないのです。
これでは、せっかく良い本を読んでも、自分を変えることにはなりません。
そこで、昨日から(今朝から)ベッドメイクをきちっとやりました。
一日坊主です。
明日の朝は2日坊主になってるかな?
明後日には3日坊主になれるかな?
1年坊主になれたらすごいな。
30年坊主になったら、世界を変える人物になってるかも。(いったい何歳なんだ!!)
とりあえず、挑戦です。
みなさんもどうですか?
ベッドの人は、ホテルのようにきちんとシーツのしわを伸ばし、かけ布団もきちっとかける。
布団の人は、温泉旅館の押し入れみたいに角をそろえてきちんと収納する。
なかなかいい習慣だと思いませんか?
作者はこんな事を書いてます。
ベッドメイクが完璧でも褒められることなどない。できて当然のことだからだ。これが1日の最初の日課だから、正しくやりとげることが重要だった。自制心の強さをアピールする機会でもある。細部にまで心配りができることも意味する。
そして1日の終わりに部屋に戻ってきて、きれいに整えられたベッドを見れば、ささやかでも自分が何か良いことをしたとか、ちょっと胸を張れることをしたと思い出させてくれる。
仕事から家に帰り自分の部屋に入った時、美しいベッドを見て、気分が爽快になりました。
1日のスタートで良いことを完璧に行い、帰宅してそれを思い出して気持ち良くなる。
ほんとに素敵な習慣です。
よろしければ、思考と行動のページ 「24 小遣い作戦 続ける力を身につけるために」もご覧ください。