ここまで頑張らなくてもいいとは思うが・・・

まず、次の記事を読んで下さい。

 【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)は22日、11~17歳の青少年に推奨される少なくとも1日1時間の運動について、約8割が行っていないとの初の世界規模の調査結果を公表した。運動不足は2016年に女子の84.7%、男子の77.6%に上り、WHOは早期の対策が必要としている。

 WHOの調査は、01~16年に、146カ国の11~17歳の生徒ら約160万人を対象に実施。日本は含まれていない。運動不足の割合は01年の82.5%から16年には81%と微減したが、常に8割を上回る高い水準となっている。

11/22(金) 9:09配信 KYODO

 私はそろそろおじいさんの仲間入りです。つい5年前くらいは、しっかり走れたし、そこそこ筋力もあったように思います。ところが今日、図書館の駐車場から50mくらい走ったらビックリ! 走れないんですよ。正確には走れないこともないのですが、足首や膝が衝撃に耐えられないようで、かなり痛むのです。
 子どもの運動会で、お父さんが走ると大抵一人は転んでます。あれを見たときは「何やってだよ。」という批判的な目で見ておりましたが、きっと今の自分も同じでしょう。

ショックです。

 私は個人的に部活動のエンドレス練習には大反対です。部活動なんか本来自由なんだし、入らなくてもいいと思ってます。でも、運動しないのは別問題。適度の運動が健康にも思考力の増進にも役立っているというデータは、探せばいくらでも出てきます。どんな運動でもいいんです。毎日少しでも続けることが大切です。

 でも、わかっちゃいるけど・・・続かないのですよね。今の私がそうですから、みなさんに偉そうなことは言えません。

運動の効用

1 体力がつく

 これは当然ですね。これからの人生、いざという時に体力がモノを言う場面が必ず来ます。仕事でも遊びでも、体力のない人はすぐに座り込んで、それ以上何もできなくなる。体力のある人は最後まで取り組める、楽しめる。

2 頭が良くなる

スウェーデンのブンケフロという町に、研究のため時間割に毎日体育の時間が組み込まれたある小学校のクラスがあります。
 このクラスと、通常どおり体育を週2回こなすクラスを比較した結果、体育の授業回数以外の条件(居住区や授業内容など)はまったく同じだったにもかかわらず、毎日体育をしたクラスのほうが算数・国語・英語において成績が明らかに優秀だったことがわかりました。
 さらにこの効果はその後何年も続くことが確認され、男女ともに3教科の成績が飛躍的に上がることが確認されたのです。 さらにアメリカの研究チームも、小学校3年生と5年生、合わせて250人規模の調査を行って同様の結果を得ています。

東洋経済オンライン  2018/03/16

 私の経験でも、運動のできる子どもは勉強もできる傾向があります。(もちろんそうでない人も多数いますが。)これは、「勉強ができる人は運動もできるものだ。」という個人差だけではありません。上記のスウェーデンの研究では、運動を毎日させた集団の学力が伸びているという結果がでているのですから、これはまちがいないでしょう。

「勉強ができるようになるため、運動する。」は、正しいということです。

でも注意してね。運動だけでは学力あがりませんよ。普通に勉強もしなくちゃね。

3 異性(同性)にモテる

 あなたが女性でも男性でも、恋人を自由に選べるとしたら、どんな人を選びますか?(少数派ですが、同性の恋人をイメージする人は、それでもOK.)
 顔は良い方がいいよね。スタイルも良い方がいいし、運動もできないよりはできた方がいい。デートで歩き回って、1時間おきに「疲れた。座って休も。」と言い出し、午後になったらもはや気力もなくなり・・・なんて人が魅力的とは思えません。
「毎日マラソンして、腹筋して、かっこいいカラダになったら彼女が振り向いてくれるかも。」保障はできませんが、かなりのアドバンテージになるに違いありません。

人間、「モテるために頑張る!」これだって立派な目標です。

4 長生きする

「おれは二十歳まで生きちゃいねえぜ。」まあ、そう言う人はご自由に、としか言えなくなりますが、今までこんなことを話した子どもたちは、ほとんど生き残っています。まあ、長生きだけが全てではないですが、健康に楽しい毎日が過ごせて、それが長ければ言うことありません。

それじゃあ、何をやればいいの?

ここからは私なりの見解であって、効果を保証するものではありませんが、ほぼ間違いないと思われます。

1 とにかく歩く。走る。

 毎日ランニングなんて難しいかもしれませんが、歩くのならなんとかなりそうです。あまり推奨はされないかもしれませんが、夜、1時間くらい家を出てウロウロして、遅くまで開いてる本屋さんとかコンビニ、スーパーに行って、商品を眺めて帰ってくるのはどうでしょう。
「ふらふらしてないで勉強しなさい!」
「毎日運動すると、学力もアップするという研究結果が出ているので、毎日1時間は外を歩いて(時に走って)くるよ。」
ただし、勉強もしなければなりません。

2 筋トレ

 残念ながら、学力と相関関係にあるのは持久力で、筋力そのものは学力への影響がないという研究結果も出ています。だから、「筋トレで我有力アップ」を声高に叫ぶことはできません。できませんが、「モテる」という目的達成には効果があると思われます。また、
「筋力アップ→モテる→自信がつく→なんでもチャレンジしようとする→いろんな能力が伸びる」
ということだってあり得るわけですから、筋トレも悪くありません。

もちろん、過度の筋トレは柔軟性や可動域への悪影響もありますから、ストレッチなどバランスよく取り組みましょう。

3 好きなスポーツをやる

運動部に入っている人はそれでよし。そうでない人は「歩く(走る)」「筋トレ」だけでも十分ですが、なにかひとつスポーツに取り組むのも悪くありません。習い事はお金がかかりますが、週2回くらい楽しくやれるものがあるといいですね。最近流行りの「ボルダリング」なんかも、全身運動です。

適度な運動が体にも心にも悪いはずがありません。毎日続けましょ。

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