4月からスタートしたNHK朝ドラ「半分青い」。
8時からスタートですので、リアルタイムで見ることのできる高校生は少ないでしょう。
主人公たちの高校時代はあっという間に終わりそうですが、
彼らが将来を考える姿は、
現役高校生にとって、参考になることも多いです。
片方の聴力をなくした主人公の「楡野鈴愛」。
せっかく合格した農協職員を蹴って、マンガ家になるために上京することになります。
思い切った選択ですね。
さて、みなさんならどうしますか?
せっかく内定が決まった農協に入社しますか?
それとも、自分の夢を追いますか?
おそらく、農協に入社する人がほとんどでしょうね。
もし、ほとんどの人がマンガ家になる道を選ぶとしたら、
ドラマとしては「主人公は農協に入社した。」
という展開になるでしょうから。
それぞれの選択について、良い点とリスクを考えてみましょう。
農協に入社するという選択
まず、生活の安定があります。
安定した収入を得ながら、自分のやりたいことを続けることができます。
余暇を使ってマンガを書いていき、それが認められる可能性だってゼロではありません。
生活の安定は心の安定につながり、自分のやりたいことを続けるエネルギーにもなります。
まして、家から通えるのであれば、困ったことは家族に相談できるし、アドバイスや援助ももらえます。
では、仕事のやりがいは?
主人公の鈴愛は、農協の仕事を具体的に把握していないようですが、大部分の職業は、勤めてみて初めて気づく大変さや喜びがあるものです。仕事を少しずつ覚えながら、やりがいだって感じてくるでしょう。
こう考えると、良い点が多いですね。
リスクはというと、
必ずしも情熱を持って希望した職場でないため、仕事に興味が持てず、挫折するかもしれません。
「やっぱりマンガ家を目指せばよかった。」という後悔が付きまとうかもしれません。
「自分はだめな人間だ、夢なんか見たって行動できないんだ。」というあきらめの気持ちもでてくるかもしれません。
マンガ家を目指すという選択
自分の夢に向かって努力するという充実した人生を歩むことができます。
うまくいけば、自分の作品が認められ、大成功する可能性があります。
でも、
安定した収入は望めないかもしれません。
挫折して人生を仕切りなおすことだってあるかもしれません。
いえ、成功しない人の方が圧倒的に多い世界です。
そもそも、マンガ家になるという夢は、小さい頃から抱いていたものでもなく、ほんの1ヵ月で急に決まったもの。夢が変わる可能性だって大きいです。
結論は?
ありません。
どっちがいいかなんて、決められません。
これは、自分の選択に責任をもって生きていくしかないのです。
だから、いろいろな人の意見を聞くにしても、
最終的には自分が納得した道を進むしかないみたいです。
おっと、
「100パーセント自分で決めていい。」と理解しないで下さいね。
大人の意見に素直に耳を傾けることも必要です。
そのうえで、自分の人生を自分で作っていきたいものです。
せっかくですから、
自分が楡野鈴愛だったらどうするか。
家族ならどうするか。
そんな話題を家庭でしてみてはいかがでしょう。