中学生に対して、こんな話をしたことがあります
東京へ行ったらね。駅のホームで電車を待つとき、できるだけホームの中央にいようね。
ごくごく稀にだけど、突然見知らぬ人に突き落とされて、
命を落とす人がいます。「むしゃくしゃしてた。誰でも良かった。」
自分とは何の接点もない人の、こんな感情のために
自分の楽しい人生を終わらせるなんて、考えられない。もちろん、そんな暴行を働く人間が100パーセント悪い。
けど、「自分は悪くない。」と叫んでも、死んだら生き返らないし、怪我した痛みも変わりません。
だから、そんな被害に遭わないちょっとした工夫をしよう。
もちろん、あなたをホームにつき落とそうとする人と出会う確率なんて、
何百万分の1かもしれません。でも、ホームの真ん中に立ってたら、確率は何百万分のゼロです。
TOKIO山口達也メンバーの事件ついて(敢えて事件と書きます。)
今回の「TOKIO山口メンバーの事件」について、いろいろな話題が飛び交っています。
・無期限の謹慎は厳しいのか、甘いのか。
・番組はどうなるのか。
・残されたTOKIOのメンバーは大丈夫か。かわいそう。
・のこのこ行った女子高生が悪い。いや、悪くない。
・そもそも事件にするほどのことか? いや、これは重大な事件だ。
・賠償金、慰謝料はいくらなんだろう。示談て、どういうことだ。
・起訴されるのだろうか。
・芸能界復帰はあるのだろうか。あるとしたらいつ頃だろうか。
・アルコール依存症(いわゆるアル中)だったのか。治るのだろうか。
あるものは現状を分析して論評し、あるものはおもしろおかしく書き立てる。
当面は「山口達也」という名前がメディアを賑わすことでしょう。
高校生として、どう行動すべきか
被害に遭った女子高生は、まったく悪くない。
報道が事実ならば、悪いのは山口達也が100パーセント悪い。
その意見は変わりません。
でも、世の中は「悪くない=被害がない」とは言えないのです。
ちょっと例えが極端ですが、仕事で南アフリカに行った知り合いの話。
車で信号のある交差点に近づくとき、信号が青になるタイミングで交差点を抜けるように調整して走るんだ。赤信号に引っかかって停車したら命が危ない。信号のある交差点はな、「ガンポイント」って呼ばれてるんだぜ。
赤信号で止まることは悪いことではありません。100パーセント間違っていません。
でも撃たれます。
だから、止まらなくても良いように調整する、そんなひと工夫が必要になります。
自分は悪くないけど、悪いことが起きないようにちょっとした工夫・配慮・努力をする。
ということなんです。
今回の事件で、夜遅くによっぱらい男の誘いを断らず、行ってしまっ女子高生も、
悪くはないけど、悪いことが起きないような配慮が欠けていた。
と、言えそうです。
(「もし、誘いに乗らなかったら、山口氏も犯罪を犯すことなくTOKIOを続けられただろう。」という見解もありますが、ここでは、加害者のことは考えません。あくまでも女子高生が自分を守るという観点です。)
繰り返しますが、女子高生は悪くないですよ。
悪いことを止められなかったという意味で、やるべきことがあったということです。
女子高生(いや、男子も)のみなさん、身を守ることも学びましょう
一人暮らしの女性は、犯罪や変態的な人間から身も守るために、工夫をしています。
・アパートの表札に男性名も書いておく。
・男性の下着を一緒に干しておく。
・同じルートで帰宅しない。
・ピンポンが鳴ってもすぐに出ない。
・防犯カメラの存在を知らせる。
他にもいろいろな工夫をしているでしょう。
そもそも、アパートを選ぶ時点で犯罪に巻き込まれない立地や環境を選んでいます。
身を守るって、「私は悪くない。」という正論以上に大切なことかもしれません。
ちょっと寂しい世の中ですが。