この表題の言葉は、高校の先輩が生徒会誌に残した「卒業生の言葉」です。

この言葉を読んで、思わずうなりました。

なんと含蓄のある言葉なのだろう。

自分の心の弱さと向き合い、冷静に自己分析をしている姿勢もすごい!

「完全にやられた!」と思った言葉です。(何がどうやられたなのか説明できませんが、「やられた」なのです。)

 

「やればできる。今はやらないだけ。」

この言葉は、弱い自分を弁護する心地よい言葉です。

できないことを「できない!」と認めるのではなく、「いや、やらないだけ。」と、ごまかします。

これって問題を先送りしているだけなのに、気持ちの中では本当に「やればできるはず。」と、信じているのです。

すごいですね。自分さえもだましているのですから。

 

ところが、いざ行動してみると、思うようにできない。

でも、私の場合はそれでも認めません。

「今はやる気がでないだけ。本気を出せばできるはず。」と信じています。

または、

「〇〇があれば、すぐにでもできるさ。」と、できないことを何かのせいにしてしまいます。

そんな気持ち、みんな持ってますよね?

(えっ? 私だけ?)

 

もう一度、先輩の言葉を読みます。

わかっているのにわからないふりをしていたら、いつの間にか本当にわからなくなっていた。

でしょ? すごい言葉でしょ?

こんな風に自分を見つめることができれば、私のように一か所に立ち止まることはないでしょう。

自分の目標に向かって歩き出すことができるでしょう。

 

先輩の言葉を読んでから、すでに40年が過ぎました。(忘れていないこともすごいと思う。)

先輩のように、自分の弱さと向き合い、別の何かのせいにしたり、ごまかしたりしないで生きてきただろうか。

ちょっと自信がありません。

それでも、先輩の言葉は、私の人生の指針(のひとつ)になっています。

「先送りするな。行動と結果を先延ばしにしてごまかすな。」という言葉に形を変えて。

 

 

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