昨日、広瀬すずが出ているCMを見ました。
「人の悪口は言わない。とにかく、人の悪口だけは言いません。私は…幸せになれますか?なれますよね?」
ネットでは少々ネガティブなコメントも見られますが、このCMいいですね。こんな言葉を人生の道しるべにできたら素敵です。きっと幸せになれますよ。
中学生(女子)の会話で、今も記憶に残ってる話題があります。その女の子達は、クラスのいろんな人を話題にして盛り上がっていました。彼女たちの話は他愛のないもので、「○○が、こんなこと言っておかしかった。」「○○って美人だよね。」「うん、でもわたし的には○○がかわいい。」そんな話の中で、ある女の子が話題に上がります。「○○っていいよね。あの子、絶対に人の悪口言ったことないもん。」「そういえばそうだね。私も聞いたことない。」「ていうか、○○と一緒に人の悪口ってなんか変。」
話題に出てきた彼女は、優しくて、いつもニコニコしている頑張り屋さんです。そんなに目立つタイプの子ではありません。でも、周りの信頼は抜群です。彼女が「人の悪口は言わない。」と心に誓っているかはわかりませんが、きっと彼女にとって「悪口」の飛び交う空間は居心地の悪いものなのでしょう。
人の悪口を言わない彼女は、その点でも周囲から認められ、彼女の周りだけ悪口のない世界ができつつあります。その環境を作り上げたのは彼女自身の日々の行動、それだけ。
これって素敵だと思いませんか。
悪口を言う人の心理には何通りかのパターンがあるという話です。「人を攻撃することで自分を正当化する」「仲間作りの道具にする」「単に悪口が好き」などなど、どれも人生においてプラスになるとは思いません。そんな行動を一日30分もやってみたらどうなるでしょう。1か月で15時間、1年で180時間、10年で1800時間、50年なら9000時間です。
9000÷24=375日 これは、朝も昼も夜も一切休まずに1年悪口を言い続けるということ。もし一日8時間の悪口なら、3年間を悪口に費やすということ。そんなに長い時間、自分以外の、しかも自分が良く思っていない人のことを語り続けるのです。しかも、30分の悪口は、その30分で決着がつくことはありません。いやな感情を引きずっていくことになるでしょう。(人間は、なかなか感情をコントロールできない生き物なのです。)
悪口を言う人は、幸せになれないような気がします。少なくとも悪口を言ってるその瞬間は幸せではないでしょう。(悪口そのものに快感と幸福感を感じる人?・・・ここでは対象外とします。)
悪口を言わない人は、意味もなく自分の時間を浪費することもありません。心も落ち着いています。その分、明るく自分自身のことに専念できるわけです。
例えばあなたの近くにいる誰かが、あなたの悪口を言い続けているとしましょう。その人は、人生の中のとても貴重な時間を「きらいなあなた」を意識して生活します。あなたは、「これから成長していくわたし」を意識して生活します。
私なら後者を選びます。
「でも、悪口を言われて何も返さないのはくやしいし、悪口を言われてるって思うと、そても穏やかに自分のことを考えていられない。」
その通りです。よくわかります。
でもね、
その解決策として
A:だから私も悪口を言う。言い負けない。
B:人の言動に左右されない自分を作っていく。
あなたはA,Bどちらを選択しますか?もしAを選択したら、近くに強烈なクレーマーが出現した瞬間、あなたの人生はそのクレーマーに捧げるしかなさそうです。
では、どうやって強い自分を作っていくのか。それは簡単なことではありませんが、このサイトの目的のひとつでもあります。ゆっくりじっくり育てていきましょう。
よろしければ、「心を乱さない」も読んでみてください。