中学生よりも高校生、高校生よりも大学生の方が楽しい理由は2つあります。ひとつは自由が格段に増えること。少々ひねくれた中学生であった私にとって、「親の勢力下からなるべく遠ざかる。」ということが当時悲願でした。(うわー、レベル下がったかな。)残念ながら東京の全寮制の高校は却下され、地元の高校へ進学。それでも中学時代よりずっと楽しく、大人になった自分を実感したものでした。(振り返ってみると、大した成長はしていませんが。)

 大学に入ってアパート暮らしをしてからは、楽しさが何倍にも増えたことを実感しました。自由には責任が伴うものだし、実際だらしない生活にもなりましたが、自由の味は格別でした。自分の意思で何でもできたし、どこにでも行けました。

もうひとつの理由は、世界が広がること。同じ学区に住む同級生の人間関係から、広い地域の生徒が集まる高校の仲間へ、そして生まれた地方も年齢も違う大学の仲間やバイトで出会った友達。人間関係も広がっていきました。

 就職してからは、時間の自由度は激減しました。実際「3か月休んでないな。」という事もありました。それでも大学生活よりも自由度は増しています。それは、「自分で稼いだお金を自分でコントロールする。」という大きな自由が得られたからです。この変化はとてつもなく大きいものでした。「何を買うべきか、我慢すべきか。」「どれだけ貯蓄すれば安心だろうか。」「保険て、どれくらいのに入ればいいのかな。」など、煩わしいこともないとはいえません。自分をコントロールできずに高い買い物をしてしまったり、飲みすぎて失敗したり、でも、それも含めてわくわくする毎日でした。

 

私にとって「楽しい」というのは、「未来に希望がある」という事と同義語です。「明日はどんなふうに変わるかな、来年はどんなふうにしたいかな、これからどんな力を身につけるかな、どこへ行こうかな、・・・」と考え、そして実現に向けて準備と努力をする。実現したら次の目標を立てる。実現しなかったら別の目標に向かって準備する。明日は今日より素敵でおもしろいだろうと想像する。これが楽しいのです。

 

「50歳の今が一番楽しい。」「65歳の今が一番楽しい。」と常に言えるような人生ならご機嫌に生きていけます。でも、素晴らしい人生は誰かが与えてくれるものではなく、自分で作っていくものです。良いものを得るには努力も必要。

「大人は楽しい」は、そう生きようとする自分の決意かもしれません。

偉そうに書いていますが、私も挑戦と努力の真っ最中です。

 

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