あなたは1日にどれくらいの時間、スマホを見ていますか?
1時間? 2時間? それとも3時間?
もしかしたら8時間なんて人もいるかもしれません。
仮に、8時間睡眠の人が8時間メディアに接しているなら、残りは8時間しかありません。
これは、人生の半分を「メディア」という仮想の映像を見て生きていくということ。
実体験の時間が少なすぎないでしょうか。
ちなみに、私は読書を猛烈に薦めていますが、それも自分の実生活を豊かにするため。人生の全てを読書に費やせとは言っておりません。あくまでも、バランスが大切です。
「さすがに8時間はないだろ?」いえ、そうでもないらしいです。
ちなみに、私の場合は、 スマホ:合計で1時間弱(仕事上のメールチェックなどが中心) PC:2時間~3時間(このサイトの記事作成と仕事の資料作り) タブレット:1時間(Facebookやニュース、興味のあるサイトチェック) |
50代のじいさんでも、5時間くらいはメディアに接しています。
高校生で、いわゆる「メディア漬け」になってる人なら、これを軽く超えるものです。
じいさんの独り言ですが、
小さい頃は、家にテレビが1台しかありませんでした。
その1台も、酔っぱらった父親に独占されることが多く、楽しみにしていた番組をあきらめる事もありました。とても悲しい思い出です。
でも、
おかげ様で、テレビに対する執着心はまったくありません。
見ていればそれなりに楽しいですが、ずーっと見てなくても、何も困りません。
パソコン通信が始まったのは、就職してからです。
もちろん今のようなネット環境ではありません。動画どころか、写真を取り込むのだって大変です。
スマホを手にしたのは、ほんの数年前。
最近、やっと使えるようになりました。
たまたま時代がそうだったから、一番大切な成長期にメディアの悪影響を受けなかった。
これは、自分にとってきっとラッキーなことです。
若者の成長を心配しています
仙台医療センターに、田澤雄作先生という小児科のお医者さんがいます。
田澤先生は、メディアが子供に与える影響を研究しています。
先生の資料の中で、ショッキングな映像があったので、紹介しますね。
(残念ながら、先生の許可をいただいてないので、言葉での説明になります。)
それは、1980年代と、2010年代の小6の児童が書いた、家と周囲の様子、そして家族の絵でした。
1980年代は、ていねいに細かく描いているものが多いです。
でも、
2010年代の絵は、どう見ても小2程度の絵になっていました。
田澤先生によれば、
メディアの影響で脳そのものの発達が遅れる。 それは、脳の成長に欠かせない実体験が少ないから、 大人になるための時間が取れなくなっている。 その結果、笑顔のない、大人になれない子どもが問題になっている。 |
という話です。脳が発達しないなんて、怖いですね。
脳の成長を妨げるなんて、もってのほかです!
でも、メディアなしでは生きられない時代じゃないか!
その通りです。
就職さえネットで出願する時代だから、様々なメディアを使いこなす能力は絶対必要です。
問題は、「使いこなす」ということ。
自分の成長の助けになるということ。
それが難しいのですよね。
「スマホを見るのは1日2時間までにしよう。夜は電源を消してしまおう。」
と言うのは簡単ですが、そうもいかないのですよね。
どうしよう・・・
ごめんなさい。悪いことはわかっているのに、うまい解決策が見つかりません。
少し考えてみますから、みなさんも「自分自身の問題」として考えてみて下さい。
ではまた。