先日、30歳の同窓会に招待されて、昔の生徒たちと10年ぶりに顔をあわせました。
とても素直で平和な学年の生徒たちでした。
(他の先生によれば、いろいろ問題もあったという事ですが、なぜか私は忘れています。自分でも幸せな性格だと思います。)
テレビ局、鋳物メーカー、自衛隊、郵便局、看護士、すでに結婚して子供がいる人も少なくありません。
20歳の成人式の時も、一緒に酒を飲んだ記憶がありますが、
「先生と乾杯してるーっ!なんかすげーっ!!」
と、素直に感動してる人もいて、微笑ましくもありました。
成長した姿は、ほんとにいいものです。
同窓会の開会前、
ちょっとした雑談の中で一人の男の子がつぶやきました。
「30歳になったんだなー。ほんとに30歳になるなんて思ってなかった。何だか信じられねー。」
そういえば、小中学時代、同じように思っていました。
心の中では、
「早く大人になりたい。自由にいろんなことがしたい。いろんな所に行きたい。子供なんてつまんない。」
と思っていました。
ずっと子供でいたいなんて、全く思いませんでした。
子どもでいることは、誰かに支配されて生きているという感覚があったからです。
にもかかわらず、
いつかは大人になるなんて信じられなかった。
「大人になりたい。」という夢は、
「億万長者になりたい。」や「オリンピックで優勝したい。」「宇宙旅行したい。」
と同じように、必ずしも実現しないもののひとつに思っていました。
だから、
「30歳になったなんて、信じられない。」という気持ちが、よくわかります。
でも、いつの間にか大人になっていました。特に大きな感動もなく・・・
そんな、昔の生徒たちに聞いてみました。
「50歳になった自分て、想像できる?」
みんなの返事は、
「いつかはその日が来ることはわかってるけど、でも、実感がないし信じられない。」
でした。
そりゃそうですよね。
次に私が言った言葉は、
「私もそうだったよ。でも、あっという間にここまで来ちゃった。みんなも、すぐだよ、すぐ!」
怖い言葉ですね。
ちょっとだけフォローもしました。
「でも、50歳を過ぎても、そんなに悲劇でもないし、30歳と同じだよ。」
フォローになって・・・ないかな・・・。
高校生になったみなさんに質問です。
小学校時代、自分が高校生になるなんて、想像できましたか?
ずーっと小学生が続くような感覚が、ありませんでしたか?
でも、今みなさんは高校生。
時間というものはどんどん流れていくものなのですね。
卒業も、あっという間ですよーっ!!
時間、大切にしたいです。