写真は、高校生には縁のない雑誌の表紙です。(笑)
それは、「大人の休日倶楽部」というJR東日本の会員誌。50歳にならないと会員になれないのです。(会員になると、切符が割引になります。お年寄りにどんどんJRを利用してもらおうと考えたのでしょうね。)
11月号は、江口洋介さんのインタビューが載っていましたが、なかなか良いことを言ってます。
「遊ぶことは昔から好きですが、趣味の時間を持つと仕事にもいい影響があると実感するようになったのは、40代になってから。」
「今は音楽とサーフィン。サーフィンは工房で板を削るところからやっています。『いつまで若者みたいなことやってるの?』とあきれられそうですけど、僕の家族は理解してくれているので助かります。」
「この世界に入ったのは17歳のとき。映画製作などを手掛けている小さな事務所からスタートしました。(中略)僕はスタッフの仕事を手伝いながらそんな様子を見て、大人になるのは楽しそうだなと思いました。それまでは、大人になると社会に縛られてるような気がしていたけれど、決してそうではない。自分もこんな風に楽しんで、ものを創る大人になりたいな、と。」
「僕ももうすぐ50代。仕事、遊び、家族のどれも大事なので、ますます忙しくなりそうです。」
このサイトで繰り返しておりますが、「大人って楽しい」のです。
表現を変えましょう。
楽しんでいいのです。いや、楽しむべきなのです。
日本人は、とっても真面目な民族です。
仕事を頼まれたら、ほとんどの人が完璧に仕上げようと頑張ります。
期待以上のものを自主的に作りあげる姿勢もあります。
途中で投げ出すなんて無責任なことは、そもそも考えもしません。
だから、戦後の日本がこれほど急速に発展したのも事実です。
(おじいちゃんおばあちゃんの世代のみなさん、ありがとうございます!!)
でも、真面目な日本人にも欠点はあります。真面目であるが故の欠点。
それは、「遊ぶこと」への罪悪感。「休むこと」への罪悪感です。
例えば、「火曜日に会社を休んでディズニーランドに行く。」と聞いたら、みなさんはどう思いますか?
「おいおい、それはないんじゃない?」
そうそう、その感情は当たり前ですよね。
これが日本人の良さであり、欠点でもあります。
もちろん何事にもバランスは必用。
でも、そのバランスって、仕事(高校生なら学校と部活)に偏りすぎていませんか?
「遊ぶの大好き!仕事(学校)と同じくらい頑張って遊んでるよ。」
こんな風に言えたら素敵です。
こんな風に言える大人ばかりなら、
「大人っていいな。楽しそうだな。早く大人になりたいな。」
って思うはず。
でも、現実は
「遊ぶ暇があったら勉強しろ。」
「仕事もろくにできないくせに、休みになると元気になって。」
という批判を多く聞きます。
江口洋介さんの言葉を聞いて、
「あなたは芸能人だから、そんなことができるんでしょ。」
「一般の社会人は、そんなにいつもいつも遊んでばかりいられないよ。」
と言ってしまったら、子どもに対して
「大人になると、そんなに遊べないからね。」
と言ってるのと同じです。
これじゃあ子どもが将来にワクワク感を持てるはずがありません。
私達大人が、江口さんのように
「仕事、遊び、家族のどれも大事」
と言いたいですね。
高校生のみなさん、
大人になったら、江口さんのように発言して下さい。
そのために、高校生の今だって
「勉強、遊び、家族のどれも大事」
と、堂々と言っちゃって下さい。
数年前に参加したセミナーの講師が、こんなことを言ってました。
「仕事は本気で、遊びは死ぬ気で。」