1か月続けたら〇〇をする。
1か月続けたら〇〇に行く。
1か月続けたら〇〇を買う。
何かを決意し、毎日それを続ける。そう決めたら例外を作らない。特別な日を作らない。どんなに忙しくても、熱を出しても1か月続ける。そんな精神力を身につけたいものです。
私自身も、何かを続けようと思って準備したものの、1か月持たずに挫折した経験があります。いや、正確に言うと、挫折しなかった経験がほとんどありません。(挫折の数を数えると、軽く100を超えています。)
夢を実現させるために、「言ってしまって引っ込みがつかなくなって頑張る作戦」というものも有効です。でも、それを多用すると「ただの大ぼら吹き」になってしまうし、下手をすると人間関係がぎくしゃくするかもしれません。(ぎくしゃくと言っても、相手は何も思っていないことが多く、「あんな大口叩いたのに、何も実現してなくて、あいつに顔合わせるのいやだ。」、という一方的なこちらのぎくしゃくですが。)それに、「言ってしまって作戦」は、途中の過程を省略するパターンが多く、「こんな力を身につけるぞ。」「将来こうなるぞ。」という最終目標を宣言するだけになるものです。
そこで今回提案するのが「ごほうび作戦」です。
ごほうびは気持ちのいいものなので、人に宣言する必要はありません。(宣言しても構いません。)自分で決めた行動を習慣にするために、毎日続ける。それを1か月続けたらごほうびが待っている。それだけで頑張る気持ちが湧いてきます。
ごほうびの設定について
①1か月続けた場合にのみ有効とする。(シンプルにしないと、後で言い訳の嵐になります。)
②ごほうびは、ひとつの行動につきひとつ設定する。(〇〇か△△か◇◇のどれかを1か月続けたらごほうび。これはだめ。)
③ごほうびは自分自身の問題。人を巻き込まない。(「毎日7時前に起きたら、新しいスマホ買ってね。」おいおい、それはただのおねだりでしょ。)
④行動とごほうびのバランスを考える。(「遅刻しないで学校に行けたら、新しいゲームソフト買う。」えっ?)
ここで、ずいぶん前に新聞の投書で見た記事を書きます。実際の記事を保存していませんが、だいたいこんな文章です。
小学生の娘が「犬が欲しい。」と言い出しました。どうしても犬が欲しい。家に犬がいて、一緒に散歩をしたり遊んだりする生活が夢なのだといいます。話を聞きながら、この娘になら犬を飼うことができるかもしれないと思いました。そこで、私は娘に宿題を出しました。「犬を飼うというのは、ひとつの命を責任をもって受け入れるということだ。毎日毎日食べ物を与え、掃除し、散歩に連れて行くことを続けなければならない。それができない人は犬を飼ってはいけない。毎日の散歩はお前の仕事だ。これから1か月、毎朝散歩に行きなさい。もし、1か月きちんと続けられたら、犬を飼うことにしよう。」
その日から娘は、毎朝6時に起きて町内の散歩を続けています。今朝は雨でしたが、黙ってカッパを身につけると、いつものように出かけていきました。
上の文章、ちょっとだけ趣旨とずれているのですが、とてもいい話です。(この当初の娘さんは、ごほうびが先で、これを達成するために1か月の行動を始めています。ほんとは逆ね。)これから犬を飼おうとしている家庭は、ぜひ真似をしてほしいです。