わが子がどんな職業を選択するのか。
親としては気になるし、一番の心配どころです。
できれば良い仕事に就いてほしい。
安定した職業について欲しい。
親なら当然の気持ちです。
進学は職業の幅を広げるか
かつて、こんな文章を読んだことがあります。
良い高校、良い大学に進学させたいのはなぜか。 例えば、有名国立大学を卒業した息子が、 進学は、職業選択の幅を広げるのではありません。 |
実際には、大学進学で職業選択は広がります。
医学部を出た学生は、医者とトラック運転手のどちらにもなれるけど、
高校卒業の人はトラックの運転手になれても医者にはなれません。
でも、実際に医学部卒業したら、きっと医者以外の選択肢はないですよね。
大学までの進学は、本人の職業選択とセットで考えるのが正解でしょう。
将来の職業を見通せないまま進学する人々
とは言え、大学生の中で将来の職業を決めている人は、それほど多くはありません。
自分の大学時代を振り返っても、職業を明確に決めていた人は多くはありませんでした。
なんとなく商社、なんとなく営業、なんとなく公務員、そんな仲間が多く、
「自分は○○になりたい。そのための準備をしている。」
という人は、皆無でした。もしかしたら、密かに野望を持つ人がいたのかもしれませんが、そんな話をすることもなく、4年の春から会社訪問を繰り返し、何とか内定をもらうという状態でした。
私自身も、進路を決定したのは3年の12月。それまでは何も考えていません。
大学は職業のためでなく、大学自体が目的という考えもあるでしょう。
どんな職業に就くにしても、
「大学の4年間で得た経験は代えがたい。」
という感想も多く聞かれます。
それはそれでいいのかもしれません。
子どもが不安定な仕事を希望したら
最近の子どもの希望する職業に
ユーチューバー
があります。
もし、わが子が「ユーチューバーになる。」と言ったらどうしますか?
「そんなことは無理だ。」
と言いますか?
もしかしたら、世界一のユーチューバーになって、若くして億単位のお金を稼ぐかもしれませんよ。
「ぜったいアイドルになる。」「俳優になる。」
さあ、どうしましょう。
止めさせますか。応援しますか?
ここは見極めが大切ですね。
子どもの性格、得意なもの、不得意なもの。
どれだけがんばりのきく子か、これまの生活はどうだったか。
本人の希望は続いているのか。
何より、その希望は本気なのか、逃げなのか。
悩みどころです。
でも、最後に言わせてください。
これまで書いてきたことを一気に無にする言葉です。
悩むのは本人です。
それは、本人の問題です。
大切な大切な我が子だけど、
自分じゃない、他人なのです。
応援はするけど、
悩みながら選択・決定するのは本人です。
よろしければ、
も、ご覧ください。