1月に始まったコロナウイルス騒ぎが予想外の広がりを見せてしまい、3月になった今も休校措置やイベントの自粛が続いています。今日にも総理が緊急事態宣言をするようだという報道もあり、どこで収束するのか先が見えない状態です。

 この春に卒業式を迎える小学6年生、中学3年生、高校3年生、そして大学、短大、専門学校、各種学校など多くの学びの場を卒業するみなさんにとって、大切な卒業式がいつも通り行えないことは、本当に残念なことでしょう。
 ある学校では中止の決断をし、ある学校では大幅に規模を縮小し、幸いにも計画通りに実施できる学校でも準備不足は否めず、卒業するみなさんと同じように先生方も心を痛めていることでしょう。

 今回のコロナウイルス 騒ぎで、はからずも9年前のあの時が蘇ってきました。9年前の3月、私は学校の教員をしていました。(今はもう引退しております。)大きな災害があった土地ではありませんでしたが、数日間の停電があり、震災から卒業式までの1週間は対応に苦慮したのを覚えています。卒業式は計画通りに実施しましたが、多くの死者が出て原発事故もあった震災直後で、いつものような晴れやかに喜びを爆発させる雰囲気ではありませんでした。当然ながら、教員と保護者が語らう懇親会も中止でした。
 それでも、太平洋側では甚大な被害で卒業式どころではない状態にもかかわらず、日本海側の私たちは上辺だけでも通常の活動が可能だったことは、幸運であるけど申し訳なくもあり、複雑な気持ちでした。
 その時の卒業生は、私が直接学年を担当したわけではなく、しかも直後の4月から私も別の学校に勤務することになり、当時の卒業生と会う機会はありません。でも、いつもと違う卒業だったからこそ、仲間とのつながりを大切にしてくれていると信じています。これは、きっと間違っていないでしょう。

 さて、この春に思い描いた卒業式ができないまま学び舎を巣立つみなさん。学校や同級生、先生方への思いを伝える場もないままバラバラになる人もいるかもしれません。それは、とっても残念なことです。
 でも、だからこそ「この騒ぎが落ち着いたらまた集まろう。」「思うような卒業式ができなかったから、その分みんなが結束して、ずーっと連絡を取り合っていこう。」「30歳、40歳、50歳と、節目の年に集まろう。」と、今後の計画を立てていきたいものです。

 失敗は、それを生かして自分を成長させてしまえば、それは失敗でなくなります。うまくいかないことがあっても、それを乗り切ってしまえば、それは挫折でもなんでない単なるトレーニングになります。
 まして今回の出来事はみなさんの落ち度でも力不足でもありません。だから、「よし、その分このメンバーで今後も楽しくしちゃおうぜ!」で良いのです。

 そのために、一人一人が最低限守らなければならないことがあります。それは、コロナウイルス で死なないことです。みんながウイルスで命を落とさず生きていれば、楽しく当時を振り返りながら乾杯できますよ。だから、少なくともコロナで死んではなりません。(もちろん、他でなら死んでも良いということでもありませんが。)

 何年後、どこで集まる?誰が連絡取る?私たちの頃には想像もつかない便利なアイテムもありますから、LINEグループでも作っておく?
 そんな想像をしながら、さあ、次のステージの準備を始めましょう。

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