2013年に売り出された時は、ずいぶん話題になりました。

「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話」(坪田信貴)
です。

5年が過ぎ、ちょっと思うところがあり、初めて読んでみました。

なかなか良い本ですね。

ビリギャルのさやかさんの、天真爛漫な言葉と、

それをバカにするでもなく笑いに変えて指導する坪田先生の姿勢がいいです。

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「無理!」を克服する

「さやかちゃんが慶応に行ったら、周りのみんな、マジでビビるよ。

で、スゲーってなる。

でもね、

何より、絶対無理!って言われることを成し遂げたことが、自信になるんだ。

それが大人になってからも、大事なことなんだ。」

このサイトでも度々伝えていますが、
「無理!」って言った瞬間から、
本当に無理になってしまうものです。

自分自身の中に「無理」を作らないことはとても大切です。

まして、他の人に対して「無理」を刷り込むなんて、あってはならないことです。

 

坪田先生は、その感覚がわかってらっしゃる方ですね。

こんな先生にめぐり合えたら幸せだなあって思います。

 

素直に伸びる姿勢と努力

高2の夏、坪田先生に出合ったさやかさんは「おバカ」丸出しですが、

それを恥ずかしいと思わず、まっすぐ自分を表現しています。

そして、先生の言葉に素直に反応しています。

そして、勉強の楽しさにハマっていきます。

頭いい人達って、しゃべってみるとおもしろいんだな、って初めて思ったんです。(25歳のさやかさん)

坪田先生の的確なアドバイスがあったとしても、

それを忠実に守ってやり遂げたこと。

私自身が見習いたいです。

アドレナリンが1年間出続けていたような状態でした。(25歳のさやかさん)

 

「結局、さやかさんは元々頭が良かったからできたのだろう。」という意見もあるでしょう。

でも、力はあるのに人生をあきらめたような人がたくさんいます。

私もたくさん見てきました。

でも、それは違います。ほとんどの人は、やればできるけどやらないとできないくらいの能力を持っているのです。

 

本書では、坪田先生がこう書いています。

「さやかちゃんの地頭が元々良かっただけでは?「」「さやかちゃんに、それだけがんばれる素質があっただけでは?」という方もおられるでしょう。ですが、そういう子供が学校で「人間のクズ」と呼ばれ、学年ビリになって放置されていたのが現実なのです。

学年ビリでも慶応に合格できる。

現在がこうだから、未来もそうとは限らない。

そのことを、もう一度みなさんと確認したいです。

 

この本では学校の先生がクズのように書かれていますが

学校のある先生が「お前が慶応に受かったら、俺は全裸で逆立ちして、ここを一周してやるわ。」と言うと、「よーし。絶対やってもらうから!」と言い返したといいます。

このままで関係が切れたら、先生に問題ありですね。

「さやか、頑張れ!俺は全裸で逆立ちというものを、一度やってみたいんだ。協力は惜しまない。頼むぞ!」くらいなことを言ってくれれば、はなまるです。

ちなみに、「お前が慶応に受かったら、俺は全裸で逆立ちして、ここを一周してやるわ。」と言っていた学校の先生は、さやかちゃんが合格を報告すると、「ウソだろ?」と笑って立ち去ってしまったそうです。

信頼される先生になってください。

 

この本は、中学高校の先生にも是非読んで欲しいです。

もちろん主人公のさやかさんは校則を破り、非行に走り、授業にも真面目に取り組まず、問題児なのはわかります。

学校というものは、ある場面では個人よりも集団の秩序を優先する必要があるということも承知しています。

それでも、教師は最低限人として信頼される立場でいてほしいものです。

「一緒に校則違反をした仲間の名前を言えば無期停学で済ませてやる。言わなければ退学だと脅されました。」

(中略)内心、人を教える側の人間が、こんな汚いやり口をしていいのか。」と思っていたそうです。「あの人たちは、生徒たちの友情を壊して何がしたいのか。」と。

そもそも、校則に妥当性があるかも疑問に思う時がありますからね。

学校の先生には、こちらもおススメします。

 

でもね、先生方の苦労も知ってるから、一概に「悪者だ」とも言えません。

先生、頑張って!

 

まとめ

まとめというほどのまとめになってませんが、

まずは一度手に取って読んでみて下さい。

高校生、保護者、先生、それぞれの立場で気づきと学びがある本です。

おそらく学校の図書館にあります。

ブックオフにも置いてます。

(ブックオフは、個人的に愛用しており、ひとつの本を求めて何軒も回ることが度々ありますが、「ビリギャル」は、ほとんどの店舗で数冊ありました。)

もしかしたら、あなたの人生を変える一冊になるかもしれません。

 

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