最近のNHKは少々柔らかくなりすぎて、民放との差別化が見られなくなっていて、ちょっと不満でした。「視聴率を気にする必要ないんだから、しっかり作ってくれればいいのに。」とも感じています。
そんなNHKですが、もちろん数々の素晴らしい番組を作ってくれるのも事実。民放に比べて「映像の繰り返し」や「CM」がないので、時間の無駄遣いにもなりません。(ちなみに、私は民放のテレビは一旦録画して、CMを飛ばして、しかも1.5倍速で見ています。あっ、歌番組は別ですよ。)
前置きが長くなりました。
おそらく中高生には必見の番組の紹介です。
第1回 いじめと探偵〜行き場を失った”助けて”〜
5月19日(日)午後9時〜9時49分
いじめの件数が年々増加している
2017年度の文部科学省の問題行動・不登校調査によると、全国の小・中・高校等で認知したいじめの件数が41万4378件だそうです。前年より9万件増えて、過去最多です。
いじめの件数が増加していること自体は、今までうやむやにされていたものがしっかりカウントされている側面もあり、それはある意味評価もできます。先生方がいじめから目を逸らさなく(逸らせなく)なったからです。
でも、それにしても多すぎる。
いじめによる自殺数は、霧の中
文科省の基準は、「学校内外に関わらず、本人が苦痛を感じたらいじめです。」となっています。
ところが、子どもが「いじめられた、苦しい。」と言い残して自殺しても、「いじめがあったとは認められない。」だの「いじめはあったが自殺との因果関係ははっきりしない。」などとごまかすような会見を多く目にします。
平成30年度、いじめによる自殺者の公式記録(警察庁による)は何人だと思いますか?
たった2人ですよ!
信じられますか?!
文科省のホームページを見ると、平成17年度までしか記録がありません。平成18年度に調査を行なった結果しか出ていません。
これを見ると、いじめによる自殺者は平成11年から17年まで、一人もいなかったことになります。「友人との不和」「その他」の中に、どれくらいの数が潜んでいるのか、ここでは明らかにされていません。
こんなおかしな状況について、少しでも考え、声を上げていきたいものです。
現在、投稿募集中です!
オンライン投稿のページがありましたので、リンクしておきます。
第2回 学校へ行きたくない ~中学生 43万人の心の声~
5月30日(木)午後10時〜11時18分
2017年度、小中学生の不登校数は14万人!
高校はおよそ5万人!
この数が何を意味するのか。14万人もの子ども達が学校に行けない(行かない)ことを、子ども側の問題にしていいのでしょうか。
私個人の考えは「辛いなら、行かなくていい。」です。
もちろん我慢して取り組む中で、見える世界もあるかもしれません。
でも、それは本人が「挑戦しよう。」という気持ちを持つことが大前提。
心や体を壊してまで行くものではありません。
成長の機会や場所は学校だけではありませんから。
(「ゲームがしたいから行かない。」というのは、さすがにどうかと思いますが。)
こんな社会問題である「不登校」を、NHKはどう取材して表現してくれるでしょう。こちらも是非見て、そして考えてほしいものです。
5月18日 午後9時
5月30日 午後10時
忘れないでね!