子どもは大人の言う通りには行動しない、ただ大人がしている通りに行動する。

「うちの子は、親の言うことなんか何も聞かないの。ほんと困った子だわ。」

こんな母親の声をよく聞きます。ほとんど会話の枕詞になっているくらいの頻度で出てきます。(逆に、「うちの子は何でも良く聞く良い子ですよ。」という言葉がでたら、親のレベルをはるかに凌駕する人物か、どこか問題を抱えているのに見えていないかのどちらかです。要注意!)

「親の言うことを聞かない」の中の「親の言うこと」とはいったいどんなものでしょうか。

〇きちんと早起きしなさい。いつまでも夜更かしするんじゃありません。

〇勉強しなさい。

〇手伝いをしなさい。

〇テレビばかり見ていないで。

〇部屋の掃除をしなさい。

〇仲良く遊びなさい。

〇全部きちんと食べなさい。

きりがありません。

やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、
ほめてやらねば、人は動かじ。 

          山本五十六

この言葉、知ってますよね。連合艦隊の司令長官を引き合いに出すのも抵抗ありますが、真理をついた名言です。

自分の言葉を思い返すと、「言って聞かせて」だけになっていませんか。

まず「やってみせ」なのです。それも、1回きりじゃだめなんです。

「子どもに〇〇の習慣をつけさせたい。」と思ったら、まず親が「〇〇の習慣」をやってみせるのです。

毎日毎日親の行動を目撃している子どもからすれば、親の行動が基準になるのはまちがいありません。私たち親だって、子どもの言葉よりも行動を見て判断し、子育てしているのですからね。

こう考えると、

子育て=自分育てであることがわかります。

子どもに成長して欲しいと思ったら、自分も同じペースで成長する。

優しい子どもにしたいのなら、自分が優しい行動をする。

人と仲良くしてほしいなら、自分は人の悪口を言わない。

穏やかな子どもになってほしいなら、自分が癇癪を起こしたりしない。

どれも、当たり前のことです。

あたり前なのに、それができている大人のなんと少ないことでしょう。

結論:子どもの姿は、ほぼ親を真似した結果である

プレッシャーかかりますね。でも、視点を変えると、「直接言わなくても、行動で示してあげるだけで子どもはきちんと育つ。」という考えもできますね。逆にストレスがなくなった人も多いのでは?

 

ここで、本を一冊紹介します。あまりに有名な子育てのバイブルですので、すでに読んだ人、手元にある人、内容を聞いたことのある人も多いでしょう。

ぜひ、手元に置いてみて下さい。もし、子どもがこの本について何か言ってきたら、こう答えましょう。

「いやー、あなたに良く育って欲しいから、どんな言葉がいいのかなと思って読んだんだけどね。親もちゃんと行動しなきゃだめってことみたい。私も頑張るよ。」

ちなみに、子ども向けには「親がきちんと行動できなくても、親のせいにするな。自分の人生は自分で責任をもて。」と話しています。

詳しくは、子供向け「思考と行動」の 

26 親のせいにしたらそこからの成長はない

をご覧ください。

 

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