片づけは、とても大切です。

そんな言葉を使う私はというと、片付けが大の苦手です。恥ずかしながら、今もです・・・。

小さい頃から、机の上と中はぐちゃぐちゃ。何がどこにあるのか全くわかりません。

人生の中で、いったい何時間探し物をしたでしょうか。自分の感覚では、一日平均30分程度は「捜索中」の看板を出しています。(「創作中」なら素敵なのですが。)

一日30分ということは、48分の1を探し物に費やした計算です。これって、48年の人生の中で1年間ずっと探し続けているのと同じです。

なんという時間の無駄使いでしょうか。

「命とは時間のことである」という考えなら、探し物は殺人に近い罪といえましょう。

 

大学を卒業し、就職した職場に、同期で入った同僚がいました。

彼の机は、いつもきれいです。

彼は、「使ったら、すぐ元に戻せばいい。それだけ。」と、事も無げに言いました。

「でも、すぐに処理できない書類が重なれば、山になるんじゃない?」と、私。

「書類なんか、それを見た時に処理しちゃえばいいんだよ。後でやろうなんて考えて、そのままにしておくから、机は片付かないし、仕事も抜けるんだ。」

返す言葉もありません。

 

この30年ほど、多くの子供の家庭を訪問しました。そこで感じたのは、

「家の様子と子供の精神状態は、ほぼ比例する。」

ということ。

家の中が乱雑でぐちゃぐちゃだと、子どもの心も乱雑でぐちゃぐちゃです。(もちろん例外もありますが、それは、「家がきれいだけど心がぐちゃぐちゃ」という例外です。「家はぐちゃぐちゃだけど、子どもの心はすっきり落ち着いている」という例外は、ほとんどありません。

乱雑な環境が、心を蝕んでいるのです。

 

片付けが苦手な人の日常は、

きたないーきたないーきたないーきたないーきたないけどがまんするーきたないーきたないー掃除するけど全部は無理ーややきれいーちょっときたないーだいぶきたないーまったくきたないーきたないーきたないーきたない・・・

片付けの得意な人の日常は、

ややきたないー片付けるーきれいーきれいーきれいーややきたないー簡単に片付けが終わるーきれいーきれいーきれいーややきたないーすぐ片付けるーきれいーきれいーきれい・・・

こんな環境の差が10年も続いたら、精神状態に差が出るのは当然と言えますね。

 

書店に目を向けてみましょう。

片付けの本、たくさんあります。

最近は、「断捨離」という言葉がキーワードみたいです。

断捨離(ウィキペディア より)

断:入ってくるいらない物を断つ。
捨:家にずっとあるいらない物を捨てる。
離:物への執着から離れる。
として不要な物を断ち、捨てることで、物への執着から離れ、自身で作り出している重荷からの解放を図り、身軽で快適な生活と人生を手に入れることが目的である。後に様々な著者によって、断捨離を扱った本が出版されるようになった。2010年の流行語にも選ばれ、近年では断捨離を実践する人を「ミニマリスト」と呼ぶことがある。

でも、たくさんの本があるということは、それを成功させる方法や法則が、まだ解明されていないということ。本を読んでも改善しない人が圧倒的に多いことを示しています。(このへんの状況は、英会話と似ています。)

やはり、自分で意識して改善せるしかないようです。

 

片付けが苦手な私ですから、「こうすればいいよ。」というアドバイスはできません。

「宣言する。」「ごほうびを準備する。」「一日の中で片づけタイムを決めて定着させる。」など、それぞれが工夫して取り組んで下さい。

(達成してないので、説得力ないのですが、)一生の宝になること間違いなしの習慣です。

本の紹介 「人生がときめく片付けの魔法」近藤麻理恵

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