昨日、すごい記事を見てしまいました。

20代の外出、70代下回る=スマホ普及、自宅で完結―6割が「引きこもり」自認

(2017.10.7 時事通信社)

この理由は2つありそうです。

ひとつは、

年寄りが元気になったということ

現代は、定年退職者が一番元気です。若い頃は質素な食事(健康に良い)でしっかり働き(これも健康に良い)、年齢を重ねるとともに医療が発達し(そりゃ寿命は延びますよ)、おまけに年金制度も充実していた世代です。もしかしたら日本の一番良い時代を生きてきた人たちなのです。そんな彼らが「人生楽しむぞー!!」と外に繰り出すのですから、若者より外出が多いのもうなづけます。現代の年寄りには、「もう私は歳なんだから、あまり出しゃばらず、静かにひっそりと。」なんて感覚はなくなったようです。これは、ほんとに素晴らしいこと。(70代は年寄りではない。と叱られるかもしれませんが。)

もうひとつの理由が、

若者が外に出なくても生きていける時代であること

実際、この記事の趣旨は後者の理由づけを行っています。

「自分は引きこもり」と認識する人も20代は6割を超えた。担当者は「インターネットやスマートフォンが普及し、買い物など多くのことが自宅で完結できるようになったため」と分析している。

 調査からは、若い世代ほど自宅にいることを好む意識もうかがえた。「1日中家の中で過ごせる方だ」に「非常に思う」とした回答は20代が35%、30代も33%だった。「自分はどちらかと言えば引きこもり」は、「まあ思う」を合わせると20代は62%に上り、30代も50%を超えた。

                            (同記事より抜粋)

確かに、今や仕事も在宅でパソコンと向き合って完結できる時代です。まだ一部の人ではありますが、無理をして会社に行く必要もないし、振り込まれた給料を使ってネットで買い物をすれば、本当に家から出ないで生きていけそう。それは、ある意味大きな自由を獲得する素晴らしいことなのかもしれません。

でもね、仕事で外に出なくてもいいのなら、せめてプライベートでたくさん外に出ましょうよ。

雲の形や木々の色、空気の肌触りから季節を感じたり、町の何気ない風景の中に芸術を発見したり、人の動きを観察したり、家の中では得られない発見や喜びの数々。旅に出れば景色も文化も食べ物も変わる。新しい習い事やスポーツの体験、友達との語らい、どれも人生に彩りを添えてくれます。

こんな楽しいことから目を背けて「家にずーっと居続ける」なんて、まるで牢屋に入ってるみたい。

                             (これは、私個人の感想です。)

 

家にこもる理由はなんでしょう。

「不安」「めんどくさい」「疲れる」「家の方が楽しい」「お金がない」ほかにもあるかな・・・。

その気持ち、それぞれの楽しみを否定するつもりはありませんが、それでも外に出ましょうよ。

 

最近、「インスタ映え」という言葉が流行り出しています。(もしかしたらずいぶん前からあるのかもしれませんが、私が耳にしたのは最近です。)写真映えのする風景や、美しい食べ物がネットで紹介されると、多くの若者がそこへ集まっていく。この現象、私は好きです。「遊園地に行きたい。」「コンサートに行きたい。」「美術館楽しい。」というお出かけ志向が形を変えただけで、割と健全な活動だと思っています。(「見る」から「見せる」への変化はすさまじいものですけどね。)

この調子で外にでましょう。たくさんの発見と感動を味わいましょう。

 

ところで、「インスタ映え」について一言。

写真での紹介それ自体は素晴らしいですが、実物を見てしまうと、その感動を写真で表現するのって難しいものだと感じます。「本物は、もっとすごいんだよ。」「実際の風景は、この写真の外側とか反対側までつながってて、とにかくぶわーって感じなの。」そうですそうです。やっぱり自分の目で見てくるのが一番です。

スポンサードリンク