最近、昔の本を紹介する頻度が高くなっています。

これって、過去の遺産で生きているようで悔しい気分もあるのです。

が、この本ははずせない!

1750年 アフリカのガンビアに生まれた男の子は「クンタ・キンテ」と名付けられた。部族の教えを吸収し、たくましい大人へと成長する17歳の時、弟への贈り物のための太鼓の材料を探しに出かけ、白人に連れ去られてしまう。

 

 奴隷収容船、アメリカで買い取られてからの生活、逃亡、捉えられ、また逃亡。自由を求めた戦いは娘へ、そして孫へと受け継がれ、幾多の苦難の後に自由を勝ち取るまでの物語。

この本が発行されると、評判は爆発的に世界に広がりました。アメリカではすぐにテレビドラマ化され、日本でも放送になりました。「クンタキンテ」という名前は、日本でも一大ブームだったのです。

(その当時に流行語大賞があれば、ランクインは間違いなかったでしょう。)

私は、先にテレビドラマを観ました。大感動でした。

その後、本を買っ読んだのですが、これもまた素晴らしい出来ばえです。アメリカの負の遺産である奴隷制度を真正面から扱った、価値ある一冊といえるでしょう。

このところ紹介する本が、

「ワイルドスワン(中国)」「大地(これも中国)」「夜と霧(ドイツ、ポーランド)」と続いており、少々重い歴史本になっています。「ルーツ」も、この路線の本です。

こんなのばっかりで疲れるかなあ・・・

でも、読んで欲しい。

最後の最後に作者が登場してからの結末は、静かな感動を呼びます。長い本だけど、頑張って!

もし、本を読むのがちょっと大変なら、ぜひDVDを!

本と同じくらいおもしろいです。

奴隷の悲惨な暮らしと戦いを映像にしてるのに、妙な明るさがある、独特の世界観です。

こちらも必見!!

(通して見ると、10時間近くです。)

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